2014年2月10日月曜日

FG-110のナット・サドル交換

YAMAHA FG-110のナット・サドル交換です。

ナット・サドル共に無漂白牛骨を使用して製作・交換します。

先ずはナット交換の作業から取り掛かりますが、設置部分の欠損が大きかった為、一旦欠損部を埋めた上で平面の出し直しをしました。
無漂白牛骨素材を荒加工し、弦を張った状態で各弦の切り込み調整を行います。

ナット弦高の調整に続いてサドルの製作に取り掛かり、こちらも弦を張った状態で、限界まで弦高を下げてバランスを取っていきます。

ナット・サドルの調整が仕上がった段階で一旦楽器から取り外し、形状の整形と磨きの作業をして改めて楽器に取り付け、弦を張り状態の確認をして作業完了です。



今回は元のブリッジピン穴の弦の磨耗溝を整える形でスリット加工も行った事で、極端にサドル高が低い状態でもサドルに対して弦のテンションがしっかりと掛かる様になっています。

お待たせしました!担当:渡部